レールの金属音を抑える地道な作業。都電荒川線

      2017/07/01

都電荒川線カーブ作業

都電荒川線の三ノ輪方面行き。巣鴨新田の停留所を出発してすぐのカーブです。

車両の傾き具合いといい、駐車場がバックにあることから、空が抜けてきれいに写真が撮れるおすすめのスポットです。土日には三脚でカメラを構える鉄道ファンもよく見かけます。

 

とある日の昼間に作業服を着たおじさんがふたり、長いブラシでレールに何やら塗り付けています。普段からこの巣鴨新田の停留所の前はよく通るのですが初めて見る光景なので、これは聞いておかないと!

「何されてるんですか?」

おじさんたちはビックリ…はしませんでした。よく聞かれるんでしょうね。

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この巣鴨新田の停留所は自宅から離れており、電車の音はまったく聞こえません。夜に風向きによっては、

キキー(遠くの方から)

と金属音が聞こえます。

 

都電荒川線カーブ

答えはコレでした。写真のとおり、このカーブ、けっこうキツいため車輪のフランジとレールの接触部で摩擦が生じて、かなり大きな金属音が鳴ります。(鳴りますというか、鳴きます)

都電荒川線は本数がかなり多い。おじさんたちはお仕事で定期的にこのカーブに摩耗を抑える潤滑剤を塗っていたのです。おじさんは快くとても丁寧に教えてくれました。

 

摩耗を抑えることは鉄道各社の課題にもなっているみたいです。

車輪とレールが摩耗するといずれは交換が必要になってきますがコストがかかります。このコストを削減するためには、摩耗を少しでも減らしてレールの寿命を延ばすことが不可欠になります。車輪にも同じことが言えます。摩耗を減らすには車両自体の重量を小さくする、材質を変える、車輪とレールの断面形状を変えるなど、技術面での努力も必要になってきます。潤滑剤を定期的にレールに塗ることも対策のひとつになります。都電荒川線のように手で塗ることもありますが、ほとんどの車両では塗布器で自動的に塗りつけながら走ることが一般的となっています。ティーメックスのような塗布器、塗布装置を製造する会社もあります。塗布器は鉄道だけでなく、大型クレーンにもよく使われてます。

 

自宅から金属音が聞こえる、聞こえないは風向きではなくて、おじさんたちの作業が入った直後は「ならない」、作業が入る直前は「なりやすい時期」ということがわかりました。

 

一般的な塗布器を採用している山手線、京浜東北線、東武東上線とかでは絶対に見ることができないこの光景。おじさんたちが地道に手で塗る作業を採用している都電荒川線だからこその貴重なものが見れました。

 

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